土井 昭の 大怪我からのSDA in 王滝100kmへの挑戦 VOL.1

みなさまはじめまして、BMXレーサーの土井昭と申します。
昨年8月にBMX練習中にジャンプで頭から転倒し頸椎、胸椎、胸骨、肋骨などを多数骨折する重傷を負いました。

そんな大怪我だったのですが、本当に奇跡的に大きな後遺症が残ることなく(後で聞いたが病院の先生も「後遺症出ると思ってた」と言っておられた)、今年2月に半年間の安静から解放されリハビリ開始。「リハビリするにも目標が欲しいなぁ。そうや!5王に出場しよう!」と大きなプレッシャーを自分に与えるため、5月21日に行われるセルフディスカバリーアドベンチャーin王滝100kmに出場することにしました。

もちろん目標は「完走」です! 今までのレース経験はほぼ役に立ちませんし体作りも間に合うかわかりませんが、いろいろ調べたりして充実した毎日を送っています。 果たして目標達成に近づいているのでしょうか?(笑)

大会まで約4か月前から現在に至るまでの変化

まず一番重要なのは「肉体改造」
怪我をする前は7月にJBMXF第33回全日本BMX選手権マスターズクラスで2年連続の優勝。体は絶好調でした。

Photo : TakaoFukuta

Photo : TakaoFukuta

BMXレース

様々な形状のジャンプ台やコーナーを含む400m程のダートコースを最大8人のレーサーが一斉に走り、予選、準決勝、決勝と着順を争う。

しかし半年間の安静というのはさすがに体が衰えました。 さようなら筋肉…ようこそ体脂肪… しかもBMX用の30秒を立ち漕ぎで速く走る体づくりはできますが、距離100km獲得標高2500mをMTBで走る体はつくった事がありません。
真逆すぎますよね。(笑)
しかし時間は待ってくれないので、まずは固まった体をほぐしつつ筋力をつけるリハビリを開始。 仕事にも復帰して、ある程度動けるようになるとサイクリングやジョギングを追加。ジョギング初日に足が思うように上がらず国道の交差点の真ん中でヘッドスライディング。痛いし恥ずかしかった…。

 

その後…

その後は週1ペースで山へ行き食べる量を少しだけ減らし、3か月でこうなりました!

左がリハビリ開始時、右が3か月後です! 某CMのような成果でしょ?(笑)高いジム代払って重りを動かすよりMTB 1台買って山で遊ぶ方が楽しく痩せれそうですね。
実際、最初よりはずいぶん登れるようになりました。ただ、まだまだゆっくりしか登れません。 制限時間があるんで残り3週間弱でレベルアップしたいと思います。初挑戦2017年と2回目2018年の比較

バイクづくり

次に「王滝に適したバイクづくり」
数年前に4X NUGでプロクラス2年連続チャンピオンを獲得。 その時のバイクがこちら。

4X(フォークロス)

マウンテンバイク競技。下り斜面に設置された様々な形状のジャンプ台やコーナーを含む400m程の荒れたダートコースを4人のレーサーが一斉にスタート、予選、準決勝、決勝と着順を争う。スタートにはシグナルと連動したゲートが利用される。4人同時に走行するため目まぐるしく順位が入れ替わり、非常にエキサイティングな競技である。

かっこいいでしょ?スタート、ジャンプ、コーナーどれも最高のバイクでした。
でもなんとなくわかりますよね?そう、全然登れません….
他にも4Xで使用したフレームが2本ありそこから試行錯誤。
よし、このバイクをベースに作ろう!

photo : dsk24

もう10年ほど前のバイクですが手持ちで唯一のXC用フルサスフレーム。 体への振動の負担軽減と唯一ボトルケージが付いてるのが決め手。(笑)

そして「なるべく負荷はバイクへ」と思いサドルバッグもLEZYNEの一番大きいのをチョイス。

これがすごく良いんです! チューブ、工具、スマホ、鍵、食べ物などなどかなりの収納力! おかげで登りも下りも体は自由で快適になりました。 フロントのチェーンリングをRENTHAL 1XR 30Tへ変更。 初めてナローワイドチェーンリングを使用しましたがシンプルで軽量、しかもチェーントラブルが全然ない! こんな良いモノがもっと前からあればいろんな苦労をせずに済んだのにって思いました。(笑)
しかもデザインもカッコイイんです!是非diatechのHPでチェックしてください。 他にもトップライダーのポジションを参考にステムを伸ばしハンドルを遠くへ。 サドルは前上がりから前下がりに。 まさに今までと真逆のバイクになってきました。あっ、もちろん26インチです。(笑)
他にも「最適な装備品」もいろいろ調べてますがまだ定まりそうにないので後ほど…

今までBMXを軸にMTBやROADもレース経験がありますがアドベンチャーレースは全くの初心者ですので今までの経験はほぼ役に立ちません。 唯一役に立つとすればレースを楽しむには準備が大切という経験。 自分の中では「準備が9割」、つまりエントリーのボタンをポチッとクリックするよりもっと前からすでに王滝は始まってるんです!(笑)

このように体づくり、バイクづくり、情報収集、仲間を道連れ(笑)など毎日が見事に充実しています。 残り約2週間、最初目標を「完走」と書いていましたが、こうして文字にしているといままでやってきたBMXや4Xと同じ「レース」なのだと改めて感じてきました。 自分のレースへのスタンスは楽しむことが一番! でもやっぱり結果も大事、目標タイムを次回設定したいと思います。

これから3回に渡って連載していきます。ぜひ応援よろしくお願いします!!

 

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土井 昭の 大怪我からのSDA in 王滝100kmへの挑戦

 

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