旅するファッションモデル 山下晃和さんの SHIN’ETSU GRAVEL PARADISE Vol.4 最終日 長野市へ

三日目の朝。新幹線の下を通る国道の横にもグラベルがしばらく続く。国道には車が往来しているのでとても不思議な景色です。奥に見えるのは毛無山なのではないかと思われます。稜線がカッコイイ!

国道117号線の北飯山駅から南下する川側はずっとグラベルが続く。対面側は舗装の歩道なので片側だけ。

古牧橋に向かう途中にあるグラベルロードには大木が積んであって大迫力。左手に千曲川があって、正面には高社山が望めます。ダブルトラックくらいで、少し道が広くなっているので飛ばせます。

 

小布施の古い街並みを眺めながら木畳の歩道をトコトコと歩いて、お土産屋さんや食事処を物色した結果、マルテ珈琲焙煎所というカフェに。豆も買えますし、テイクアウェイでコーヒーも飲めます。

今回の相棒は、このようなスタイルに。バイクパッキングのグラベルロード、キャンピング仕様。キャリアはあるものの使用せずに直マウントのバッグで収めました。未舗装路の走破性は抜群でした。

 

長野市にある善光寺に到着しました。自転車でグラベルを走りつないでここまで来れたのは感慨深いものがあります。自転車旅はこの充実感と疲労感があるから止められないんでしょうね。

 

都会。人口が多い巨大な長野駅に到着。

駅前にあるお風呂「アルプス温泉」で汗を流したあと、荷ほどきをして着替えを済まし、旅は終了。3日間グラベルロードを走りまくりました。

国道沿いに続くグラベルを走っていて思った。  

子供の頃、ご飯は食べずにお菓子だけをお腹いっぱい食べたらどんなに幸せだろうか。そんなことを思ったことはないだろうか。年齢を重ねると、栄養が偏るだとか肥るだとかが先行して、本当に好きな物を我慢していることに気づかされる。

グラベルもそれと同様。転んで怪我をするだとか、道に迷ったら人様に迷惑をかけるだとかそういう不安が先行して、我慢してはいないか。大好きな凸凹の砂利道だけを走ったらどんなに幸せだろうか。北信には自由に走れるグラベルが無数にあり、思う存分走り繋ぐことができる。またこの道を走りに来たい、そんなことを考えながら僕はもう一本のグラベルを噛みしめるように走り、長野駅で新幹線に乗った。

 

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SHIN’ETSU GRAVEL PARADISE

 

 


この連載は、2020年 年末に発刊した、ダイアテックの世界の仲間の魅力満載のブランドブック「the book 2021 vol.1」に掲載の記事を加筆しております。
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