Gran Fondo Myoko 前半:チェックポイント1(90km)までの道のり
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Gran Fondo Myokoレポート 前半
前回のイベントに続きいよいよGran Fondo Myoko当日の様子に入ります。
走行距離160km、獲得標高4000m、グラベル区間30kmというかつてないチャレンジ。
あらかじめ補足しておくと、このイベントに参加したライダーのグループがあるとすれば、その最後尾で繰り広げられていた模様になります。
私達にとってはビッグチャレンジ、タイムよりもまず完走が目的。
グランフォンドの様子、チャレンジの様子が少しでも伝わり、これならいける、参加したい!という風に思って頂ける方がいらっしゃればこれ以上にうれしいことはありません。
DAY2 準備は朝やるのはダメ ドタバタスタート
いよいよ朝、4時半起床。
緊張からかすんなり目が覚める。
スタートは6時なので、5時前に出発し、会場へ5時半頃到着。
毎回分かっているのにこのスタート前のバタバタ。
トイレに駆け込み、サドルバッグ付けて、バナナ食べて、空気入れ忘れてた!とスタート直後に気づいて空気を入れて、
いざスタートしようと思ったらスマホとGPSとのペアリングを忘れていたり…。
スタート前のMCが盛り上げてくれているが、耳に入ってこない。
スタート前の様子、皆元気。
スマホと、GPSの画面を見ながら、つながり記録ボタンを押すと共にスタート!
全く精神集中することもなくバタバタスタート。
スタートから下りで、いきなりグラベルセクションに。
分かっていたけど、今日イチの長いヒルクライムスタート
集団で朝もやの中走る姿は神秘的でテンションが上ってくる。
そうこうしているうちに、標高マップで分かってはいたけど、いきなり笹ヶ峰の8.3km/638m/7.5%のヒルクライムがスタート。
これからの標高マップは、トップチューブに貼られたこのステッカーが頼り。
あと、GPSのマップは必須。
受付時に言われていた、ステッカーあるけど字が小さくてよく見えないかもしれないよと言われていたが、たしかに走りながらみるのは辛い。
トップチューブに、160kmの道のりを凝縮すると、見えないアップダウンもこの中に含まれるのだ。
でも、かっこいいのでその後もずっと貼っている。
いいペースで、このままいけるのか?
まだスタートした直後で、元気で舞い上がっていた、私と、伊藤は、土井選手、増田を置いてあがっていく。
このスプリント競技の、アスリート達に先行し、外国人ライダーを追い越すこともあったので、
これはなかなかいけているのではないか?と思いながら、ペースを上げる。
雄大な景色がすごい。
グラベルダウンヒル、そしてパンク
一回目の峠を迎え、ここからは、下りのグラベルセクションに。
ひゃっほうと走り、ロードで走っているライダーを追い越していく。
これでかなり前に出られた!と思っていたら、
後ろから高い声が聞こえ、振り返ると猛スピードで土井選手が後ろからパッシング。
速い。
登りで差をつけたと思っていたら、下りであっという間に追いつかれて抜かれた。
王滝に何度も出ている土井選手や増田は、長いコースとどう付き合うかを分かっていたのだ。やられた!
土井選手の高い声がスピードと共に頂点に達したその時、プシューという低い音で減速。
パンクだ。
先に行っていいよという土井選手の言葉に、一瞬今のうちに先に進んでおこうかと、悪い心も出てくるが、
こればかりは誰の身にも降りかかること。
何かうまくいかなかったら先に進めなくなってしまうため、パンク修理を待つ。
その間、さっき抜き去ったロードのライダー達が次々に追い越していく。
皆さん、大丈夫?と声をかけてくれる。優しい。
ポンプではリカバリーに時間がかかるため、増田がCO2を取り出し、土井選手がCO2を使用してクイックにリカバリー。
これで一安心と思っていると追走の最終ラインのバイクが追いついてきたので慌てて再スタート。
いざ峠の頂上に。
グラベル区間を抜けて、ピークに。
そのピークには、トンネルが。
トンネルを抜けると、他のライダーたちが休憩中。一緒に一息つく。
そこからは長い下り。
グラベルを抜け、舗装路に切り替わる。
外国人の人たちの下りは速い。
ついていくが、50-60km/hでついていくのにやっと。
怖いと思いながら前のライダーにくらいついていくと、このスピードでグレーチングをバニーホップで軽やかに飛び越す人もいる。
下りきり、そこからはダラダラのんびりはしりつつ、またちょっとしたピークを越えて下っての繰り返し。
ようやく下り切る。
楽しみにしていたローソンマークにの辺りに降りていく。
ちょっと先にローソンが見えるが、コースとは逆方向に数百メートルいく必要があるのでスキップ。
ローソンをスキップして、セブンイレブンを目指す。
コーヒー、カップラーメン…いろいろな思いが頭をめぐりつつ、とりあえずその思いは置いて、次のセブンイレブンを目指すことに。
その後は、一気にチェックポイント1を目指す。
果てしなく続く、第一チェックポイントへの道のり
それにしても長い。
セブンイレブン地点が75kmくらいとして、すでに消耗も激しい。
普通の週末なら、もう十分乗って満足度も高く午後をゆっくりすごすところだが、このグランフォンドはさらにこの倍以上続く。
第一チェックポイント(90km)にすらたどり着いていない、時間の配分から行くとこの後平均速度が…
とか考え始めると、ネガティブな思考に陥ってくるので、無心で走り続ける。
白馬村に到着、岩岳がそびえ、たくさんのダウンヒルライダー達が。
岩岳xダウンヒルと、下り系ライダー達にとって盛り上がるこのシチュエーションに、土井選手と増田が盛り上がる。
右手に見える岩岳前で停まることもなく、深く思いを馳せるまもなく、過ぎ去っていく。
ご飯を食べて復活
ようやくセブンイレブンに到着し、皆補給食以外の食事らしい食事を取ってつかの間の休憩。
ご飯を食べて、標高が下がり気温も上がり気持ちよく、元気も出てきた。
その後、2回めのグラベル区間を走りながら田んぼの横、ファミリーで幸せそうなキャンプ場、お墓の横、集落等めまぐるしく変化する景色をぬけていく。
まもなく第一チェックポイントがやってくる。
舗装路の長い登りを再び登り始める。
つらい事が繰り返し続くと、考えることを一瞬にしてストップする技を覚えた。
全員完走の雲行きに陰りが
と、ここで異変が。
伊藤が急激にスローダウン。
一番の若手で、前半の勢い、その後ひたすら土井選手にぴったりとくっついていくほど元気だったのに明らかに様子がおかしい。
どうやら、足がつり、気持ちが悪そう。
フォローしたいが、こちらも必死。体力の残量と同じくらい優しさが減っている。
とにかく冷静な判断をと思うが頭がまわらない。
過酷な旅、チーム全員ゴールを目指したいが、一人を待って全員脱落は避けたい。
はぐれたとしても、GPSのナビさえあれば帰ってこれるか?
と思ったら、今回はじめて手に入れたGPSのナビの設定がうまくいっていなかったことがここにきて判明。
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!
設定を試みるが、電波状況が悪い中でなかなかうまくいかない。
かといって、自分のGPSを渡すと何かあった時自分の身を守れない。
やむを得ず、スマホの位置情報共有機能で、現在地の共有設定をするように伝え先に進む。
すまない…先に行く判断をする。
塩分チャージを伊藤に残し先を急ぐ。
Gran Fond Myoko 参加レポート