OMM LITE/BIKE HAKUBA OTARI 2020:レース編

OMMに参加!!

OMM LITE/BIKE HAKUBA OTARI 2020というイベントに参加してきました。白馬村全体をフィールドに設置されたチェックポイントを、地図とコンパスを頼りに巡るというレース。

白馬岩岳スキー場をベースに、キャンプを楽しみながら、2日間に渡りレースが行われます。
このレースの模様をレポートさせて頂きます。

昨年も出場したというメンバー二人と、今年初参加の私の3人のチームで臨みました。

結論から先にお伝えすると、満足度も高く、楽しすぎるイベントでした。

持ち物は地図と、コンパス、GPSは×!!

ベースフィールドを中心に最大でも8km半径程度のフィールドなので、何かトラブルがあったとしてもどうにかなる安心感もあります。

前回のグランフォンド妙高からちょうど1ヶ月。
あの時、素通りした岩岳に帰ってきた。
あの時は、ひたすらGPSに頼りきりの160kmだったので、そのGPSが山の中で使えないなんて…。

※実際に使用した地図です。
2日目に使用した赤いマジックは濃すぎで道の種類が分かりにくくなるため、マーカーがおすすめ。

2日間の様子と来年に向けて?のメモ的な気持ちで書き記していきます。

詳細なルール等はオフィシャルサイトをご確認頂くとして、
当日ザクッと頭に入れておいたこと、次回参加する時の自分に対するアドバイスとして書き残しておきます。
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必要なもの

・コンパス
・地図
・鉛筆、マーカー
・自転車
・自転車ライドに必要な装備(特に雨具 重要)
・トラブルに対処できる備え

イベント内容、ルール

・地図に表記されているチェックポイントを制限時間内にまわる
・チェックポイントには得点が設定されていて、2日間で得点が多い人が勝ち。
・1日目は5時間、2日目は4時間の制限時間。これを超えると減点されていく。
・携帯の地図や、GPSによるナビゲーションは禁止
・藪こぎして、最短路をチョイスする事もできるようだが、
自転車では道から外れた最短路は選択できないエリアもある。
・チームは全員が見える範囲にいないといけない。

戦略

・前日に配布される、地図と得点表を見ながらルートを決定。
・標高が高いところ、シングルトラックの中などは高得点になる。
・2日目は、ポイントが変わるので、どこを重点的に回るか選択

MAPはすぐに見ることができるように

これらの作戦を書き込んだ地図をどうもっていくのか。
どうやらマップホルダーなる便利そうなアイテムもあるが、間に合わず。
トップチューブに巻きつける方式を選択。

DAY1 スタート

スタート30分前になると続々と、ライダー、ランナー達が集まってくる。
列に並んでいる間に検温を済ませて、スタートラインに並び、順番にスタートを切っていく。

雨、気温は10度前後

雨が降ったりやんだり、気温は、11度程度までしかあがらず寒いコンディションのレースになりそう。
昨晩フィールドの南側に設定したルートを元に、チェックポイントを探す。
この白とオレンジの印がチェックポイント。
タグは腕に巻いておけばいいが、自転車のハンドルにつけていたため、毎回自転車をかついでピッとするはめに。
ピッと音がしたらチェックOK。

予習しておけば楽しみも倍増?

チェックポイントには、神社や、遺跡?が多く、
よく見るとチェックポイントの名前にもそれらしきものが書いてある。
予め周辺のランドマークや、歴史など頭に入れていくと、ここがあの…的な楽しみも生まれるのかもしれない。
うんちくが語れるメンバーを仲間に入れれば楽しみもさらに深まるはず。

さもなくば、木を見て、すげー、でけー と非常に薄いコメントしか残せない。

等高線と、道路の種類が重要

ルート選びは重要だ。
小学校?で習った等高線の読み方はポイント。
急な登りなのか、ゆったり乗車しながら登れるのか。

前の日の晩ビールを飲みながら、最短ルートで、標高の高いチェックポイントを目指す事を決めた結果がこれだ。
シングルトラックの直登で、一気に150mUP。

乗れる区間は、乗ろうとするがヌルヌル&斜度きつめでなかなかハード

いきついた先には、唐突に現れるチェックポイント。
他に1組しかいなかったし、この高ポイントは皆が諦めるポイントなのだろう、そう思いながら下り始めると、反対側はダブルトラックがずっと続くゲレンデに。
多くのライダーがここを登ってくる。
どうやら、ダブルトラックで登って、シングルトラックを下るorダブルトラックで戻るが正解だったよう。

ルート選びの難しさを知る。

地図読みの精度は3割減くらいで

入り組む道では、思っていたルートから外れていることもよくある。
付近の、川、道路、線路、など目標物を見つけて修正。
地図読みスキルは、人によってそれぞれ、
どんなレベルでも自分が思うのの3割減くらいの精度で見ておけば、それを証拠を身の回りから集めようとする。

同じレベルのメンバー同士なら、お互い合っている事もあれば、間違っていることも。

僕はこう思う、君はどう思う?的な爽やかさがないと、
罪のなすりつけあいに発展しかねないので注意が必要だ。

人も道具も防水使用で

天候次第ではかなり泥々になる。

寒くないように雨具、ライトなどは防水のしっかりしたものを選んだほうがよい。下りは本当に寒かった。

特徴のないところは、距離が大事

川の横のチェックポイントは探すのに苦労した。
上流を必死に探していたが、正解は下流。
長いダブルトラックと川が並行してまっすぐなコースだったので、位置を見つけるのに苦労した。
地図は、1kmでグリッドが組まれていて、1mmで30mのスケールだ。
定規付きのコンパスがいい。

DAY2 ゴールに向けて

2日目は、うってかわり晴れ!暑い。
朝はアームウォーマー、ニーウォーマーを身に着けたがすぐに外した。

昨日ブルブルしてたのが嘘みたいに暑い。
この日のフィールドは北にうつして、栂池方面を目指す。
昨日うろうろしていた、川のフィールドのチェックポイントもすばやく回収して栂池を目指す。

最短距離には何かある

地図で、道路でもない、林道でもない、見慣れない直線なマークがあり、それに沿うルートを取ったが、これだった。
こんな地図記号習ってない。

この斜度がなかなかハード。

1回目はうれしいけど、2回目は嫌なものは?

このハードなルートをかなりショートカットしチェックポイントを回収。
長い下りをキャッホーと下り、たくさんのライダーとすれ違う、ショートカットで正解だった。

その後、長い登りをヒイヒイ言いながら登ったら先行した二人が、
悪い知らせがある、さっきのチェックポイントだ!
と、痛恨のミス。

なんとなくこっちだろうの判断は、命取り。

実は今日この瞬間まで分岐点で、地図読みの際、誰もコンパスを出していなかった(理由:カバンから出すのが面倒だから)が、
これ以降コンパスを出してちゃんと方角を確認するようになった。

人は痛い目に合って初めて行動を変えるのだ。

その後も、思いっきり下りをまっすぐ下っていたら、他チームが左折して、慌ててついていったり地図読みスキルはまだまだのようだ。

スキー場を抜ける。

山の上はもう雪がかかっている

終盤を迎え、時間も無くなってきたが、もう一山を目指すことに。

こんな激しい登りを経て

からの、こんなスムースな下り。

やっぱりこの山もルートを逆走してしまっていたのだ。
ルート選びは奥が深い…。

1時間で帰れるか?

制限時間まであと45分で、この果てしない登りを登ってきて

最後に、ご褒美ビューをゲット。この瞬間がたまらない。

後は山を下りながら、残りの手に届くチェックポイントも回収して、ゴール。

戦績

DAY1:470点
DAY2:420点
合計:890点が今回の成績。
トップは、このほぼ倍の得点、すごすぎる。
自分たちの、体力、知力を今の倍にしても届かなさそうな領域だ。

アナログに戻す楽しみ

自転車の楽しみ方に、アナログな道具でルートを引いていくという新たな遊び方が加わった。
走行距離はDAY1,DAY2いずれも40-50km程度。
白馬という素晴らしいロケーションだからこそというのもあるが、出発地点の半径10km以内でもこんなに遊べるのかと思うと、普段の自転車の遊び方にも応用ができそうだ。

また、一つ楽しさを知ってしまった。

最後に、いろいろ開催が難しい状況の中で、感染症対策含め通常以上の準備が必要だったであろう運営の皆様、地域の皆様、本当にありがとうございました。

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