KNOG クリエイティブな製品はどんな環境で生まれるのか? 【VOL.3】 Hugoと歩いたメルボルン

金曜の午後から、日曜日の朝までKNOGチームとローンで過ごし、日曜午後には、創始者の一人Malの運転でその後再びメルボルンへ。

メルボルン市街地に着くが、夜のフライトまで時間がある…。
メルボルンの街を見ながら自転車屋さんを見たいとリクエストすると社長のHugoが、案内してくれる事に。
ラッキーだ。

Hugoとメルボルンを歩く

そういえば、メルボルンの街をちゃんと回った事がなかった。
前回は、日帰りでメルボルンという強行スケジュール…だった。
メルボルンの街はここ10年で人気が高まり、市街地では手がでないほど地価が高騰しているらしい。
シドニーに次ぐ規模の都市、歴史的な雰囲気も残しつつ、住みやすい街として人気のエリアだ。

自転車道の整備とルールが進んでいる

改めて、メルボルンの街を歩いてみると、自転車事情は進んでいる。
日曜日の午後という事で、あまりサイクリストは見かけなかったが、 金曜日の朝も、すごい数の人が自転車レーンを通勤していた。
自転車レーンはきっちりと整備されている。

ヘルメットも、義務付けられている。
なので、レンタサイクルにも自ずとヘルメット付という事に。

文化が混じりあう街

市街地の北にあるクイーンヴィクトリアマーケットの様子。
いろいろな人種が混じりあう、オーストラリアならではの様子を色濃く感じられる場所。
食料、雑貨、衣料…すべてがミックスしている。
多様な価値観や文化が混ざり合う風土があるのだと思った。

街の中のKNOG

やはりどこでもそうだが、製品をリアルで使っているところを見かけるとうれしくなる。
ベルはOiに変えたいところ。

自転車屋さんの中のKNOG

おしゃれなロード屋さんにもしっかりKNOGはチョイスされている。海外はいろいろなブランドがというより、お店がこれというブランドで強く提案してくるスタイルだ。
いろいろと勉強になる。

さあ、もっといろいろ周るぞと思っていたら、日曜日はお店が16時に閉まってしまう様子。

ビールがやたらとうまい

もうお店も閉まるので、街をもう少し歩きながら、小さいビール(1/2pint)を飲みつないでいこうということに。
500mおきくらいに、いろいろなパブで、いろいろなビールをHugoが選んでくれる。
路地奥、川沿い、橋の下とどこにもパブがあり、街の人は日曜日の午後を家族や友人とゆっくりと過ごしている。

KNOGのチームと過ごした時にも感じたが、皆ビールが大好きだ。
海外製品の工具や、自転車関連用品にはなぜか栓抜きがついている事が多く、
気の利いたジョークかと思っていたが、どうやら必需品なのだろう。

街全体に芸術が

そしてメルボルンを歩いていると芸術やアートに触れる機会が多い。
なかでもHosier laneは強烈で、路地全体がグラフィティのキャンバスに。
合法的にストリートアートを推奨するのもメルボルンの懐の深さというか、芸術を推奨する風土が出来上がっている。
パントマイムや、ダンス、いろいろなパフォーマンスも街にあふれている。

Hugoの家に行く

メルボルンを歩き回り、ビールも4杯飲んでいい感じに疲れていたところで、そろそろ空港にと思っていると、 なんと、Hugoが家族とディナーをと招待してくれた!
週末の時間をもらい、しかも日曜日の家族団らんの時間に申し訳ないと思いつつも、 あの、ワクワクするものを作り続けているKNOGの社長の自宅はやはり気になり、ぜひ!とついていく。

すばらしい家だった。

不易流行

もともと病院の待合室だったところをリビングに改装し、
今も奥さんと共に改装し続けながら育てているという家には、たくさんの思いが詰まっている。オシャレとかスタイリッシュというと軽く聞こえてしまうが、そこに歴史やストーリーを感じる温かみもある。
古いものの価値観やいいところは変えずに残しつつ、新しい価値観も柔軟に取り入れていく姿勢、不易流行という言葉を思い出した。
新しい建造物と歴史的な建物が混在する、メルボルンという街の価値観に近いものを感じる。

KNOGは長い歴史の中に存在する製品に敬意を払いつつも、
そこに退屈さを感じると新しい価値観を取り入れそれをデザインであっと言わせる。
ベル140年の歴史を変えたOiもそうだ。

最も濃くKNOGを感じた

とにかく、絵と、造形物が家中にあり、それはHugoだけでなく、奥さんや、息子、娘全員の作品との事。 寝室には書きかけのでかいキャンバス。

裏庭には、焼き物を作ったりできるようなスペースまで。

アートの事はよくわからないが、かっこよく、冗談もきいていて、ちょっとセクシーな部分もありつつ とにかく家族みんなの作品が退屈でなくワクワクする何かがある。
プロダクトではないが、KNOGの製品に感じる感覚に近いものがあった。

 

Hugoの焼いてくれたラム肉と、奥さんの作ってくれたサラダを、家族の食卓に混じり頂く。

こんな環境でKNOGは生まれていた

楽しいデザインで、世の中を変え、
Oh,Yeah!!の感動を世界に広げていくKNOGの姿勢。
整備された自転車環境、いろいろな価値観が混じりあう人種、 芸術が街にあふれ若い頃からアートに触れられる環境、 そして、そのすべてを吸収し、人への興味、モノへの興味から、 人を楽しませたり、Wow!!と言わせたい圧倒的な好奇心で行動できるパッション。

そのKNOGらしい姿勢を仕事から私生活の隅々まで一貫して、貫き通すKNOGのトップ、Hugo。
そしてHugoに引き寄せられる、同じような環境で育ってきた若者たち。 (Hugoの言葉でいうといボーイズ)
どこからこんな発想が生まれてくるのか。 あの魅力的な商品はどんな環境で生まれているのか。

今回メルボルンという土地で、KNOGのチームと共に過ごしその理由に触れた気がする。

 

Cheers!!
KNOG ブランドマネージャー 松野 岳

 

VOL.1へ戻る

KNOG 訪問レポート

KNOG記事一覧へ

 

KNOGカタログページへ

KNOGホームページへ

 

関連記事一覧