ASSOS レイヤー ナンバーワン – より良いベースレイヤーを目指して
Layer Number One – The road to a better base layer
夏に峠道の頂上に着いた時点では、着ているベースレイヤーの素晴らしさがわからないかもしれません。
しかし、それはすぐにわかることになります。
風を全身で感じながら坂を下り、いくつものヘアピンカーブを通過して標高を下げていく中で、実際の行動とは反対のある満足感を得られるはず。そう、体が冷えていないのです。汗は乾いて蒸発し、肌はサラサラのまま。ブレーキレバーから指を離し、残りの下りを軽快に下っていけます。
縫い目のないチューブ状のニット生地で形作られるベースレイヤーがある中、ASSOSのAdvanced Creative Design Centreは、この新しいSkin Layer プラットフォームにこれまでとは異なる製法が必要だと知っていました。
「まずはベースレイヤーが必須であることは、今にわかったことではありません」と、この新世代のベースレイヤー開発の立役者であるリボは言います。「見た目はシンプルですが、このコレクションの開発には2年を要し、これまでのASSOSのアイテムを基に作られています。このSkin Layer プロジェクトに着手したとき、より軽く、通気性に優れ、体によりフィットする最高のファイバーと構造を探していました。現在のコレクションを革新的な技術で一新させたかったのです」。
リボは過去10年に渡って開発主任として働き、革新的な専門ウエア用生地を熟知しています。「イタリアで新たな供給業者を見つけ、特に優れた通気性や伸縮性に対する私たちのニーズに備えました。ベースレイヤーのskinFoilが初登場した2012年には、縫い目のないニット生地の利用を開始しています。エラステンが透湿性を妨げることを把握した上で高性能ウエアの構造の改良に着手した際は、その素材を使わずに伸縮性を確保するようにしました。汗をかくのは避けられないため、この超軽量の夏用ウエアはポリプロピレンとカーボンを独自の割合で配合した生地を用いています。編み込みカーボンを利用したのは、非アレルギー性と抗菌作用を向上させ、より優れた速乾性を達成するためで、実際、ASSOSは業界で最も優れた速乾繊維を用いています」。
適した繊維と重みが決まるまで、実験は数ヶ月続きました。その次に、チームは構造の設計、サイズの決定、グラフィックの確定を開始したのです。「ASSOSでは製造過程の多くをデジタル化し、これが供給業者の役に立っています」と、その過程でイタリアの生産施設を頻繁に訪れていたリボ。彼はこの会話の中で、Skin Layerを手に持ち、Ellipseのロゴを指してこう言いました。「この楕円形状、もっと言うならばマイクロファイバーのラベルの配置がさらなる困難を招くとは、誰が想像していたでしょう?」
その複雑さを解説すると、Skin Layer コレクションには3+1(サマー/スプリングフォール/ウインター/ウインター ULTRAZ)の季節ごとに、男性用4サイズと女性用3サイズのデザインが用意されています。その生産は簡単とは言えず、サイズを入念に揃えた糸を機械でモデルごとに2、3時間かけて縫い目のないチューブ状に編み込み、洗濯して縮みを取り除きます。あるサイズを作り終えると、機械を他のサイズに合わせて再び設定しなければなりません。ASSOSが女性専用のSkin Layerを初めて作ったときは、側面形状やラグラン袖の構造など、女性の体の曲線に合わせた仕上げが採用されました。
控えめで一風変わったデザインや季節ごとのカラー分けを持つ機能的なSkin Layerは、性能に一切の妥協をすることなく、ライドのパフォーマンスを最大限に引き出せるようデザインされています。「これはASSOSに流れるDNA」と、リボはSkin Layerを掲げて言います。「ASSOSは常に、トレンドよりパフォーマンスを重視してきました。デザインは控えめですが、それには理由があります。このように繊維にプリントすると、パフォーマンスに影響が及び、速乾性に劣ってしまうのです。首から下にかけてのラインのカラー分けは、急いでライドに出たいときに、一目で見分けられるので便利です」。
フィットもまた重要なテーマであり、ASSOSが得意とする分野でもあります。真新しいSkin Layerはキツめに感じるかもしれませんが、それでこそ最高の機能性を発揮します。リボはSkin Layerがあらゆるカテゴリーのアスリートにとって新時代のベースレイヤーになるとして、次のように述べています。「このウエアはサイクリストによってサイクリストのために作られていますが、ASSOSがサポートするライダーは他のスポーツも楽しみます。冬用モデルにはウールブレンドを初採用し、寒い季節にスポーツを行うアスリートに好まれています」。Skin Layerはサイクリストのためだけのウエアではなく、クロスカントリースキー、ランニング、ハイキングにも適しています。「高い保温性を与えたので、ウエアの内側に熱がこもり過ぎたり体を冷やし過ぎたりすることなく、理想の体温を維持できます」と、零度以下の環境を想定したブルーのUltraz Skin Layerを指差してリボは言いました。
ベースレイヤーを得意とするブランドは数ある中、リボはSkin Layerがプロトンでも使用されると自信を持っています。「NTT Pro Cyclingのライダーたちは2020年になってから着用していて、元プロライダーの集まりであるroadLab テストチームからは常に意見が届いています」。
しかし、ヨーロッパ全土で太陽が出ている夏の今は、高い気温の中を走らなければなりません。
リボのおすすめは夏用のSkin Layer 1.3。実際、気温が上昇しているスイス南部の本社にこのウエアが届いてから、彼はずっと着続けています。「快適過ぎるんです」と、彼は笑いながら言いました。
Skin Layer コレクションを覗いて、あなたに最適のモデルを見つけてください。
ACDCのお手入れのコツ: 繊維の特性上、Skin Layerは低温で洗剤を最小限にして洗うと良いでしょう。
ASSOSのActive Washはそのような洗濯方法のために用意され、非アレルギー性なので肌が敏感な方に理想的です。