ダイアテックスタッフ イセキ タケシのシーオッタークラッシック 2019 参戦記 VOL.2
4/13(土)
8:00-9:30 練習時間のため、昨日よりは余裕があり1時間遅く6:30に出発。
途中コーヒー屋さんに立ち寄り、パンとコーヒーを買い道中で朝食。
今日は霧が深い。会場に近づくにつれ車の列が増える。
広大な丘の上の駐車場。霧が雲海のように広がっていた。
既に沢山の車がとまっている。
ウェアに着替え、自転車の用意をし、DHコースのスタート地点へと向かう。
今日も長蛇の列。 快晴、相変わらず空は青い!
出走リストが張り出されていた。自分の名前を探していると…
漢字を目にするとは思ってなかったので一人でニヤッと笑ってしまった。
シーオッタークラッシックはやはりワールドワイドなイベントだな。
遅ればせながらここで筆者(イセキタケシ)の紹介。
1993年20歳からダートライド(マウンテンバイクにモトクロスに乗り)を始め、
数年後ダウンヒルにはまり全国を転戦。
現在は、マウンテンバイクだけでなくシクロクロス(レースというより、グラベルな道を楽しむため)にも乗り土の上を楽しむ日々。
スタート台。
やはり見るとワクワクする、と同時にドキドキと緊張が走る。
スタートは重いギアから4段目、2個ギアを上げてっと。
さぁ練習1本目。
昨日覚えたコースを確認しながら下る。 バンクのあるコーナーでは立ち上がり重視のライン取りで。 出っ張った岩と岩の隙間を通れるように。 中盤にあるドロップオフ?ジャンプは中途半端に飛んでしまわないように気をつけよう。
今日は体力温存、車で搬送してもらい2本目。 シンイチロウに前を走ってもらうが、ドンドン離される。 中盤のドロップオフを飛ぶシンイチロウ。結構な距離。 飛びきれず、少しゲシって弾かれているのが見えた。
ゴールして聞いたら、「あぁ怖かったって」笑っていた。
って話してたら
「おっ、ハードテールだな。何歳だ?」
「45歳です。」
「俺は62歳だけど、クラスは40オーバーだ。ワァハッハッ」って。
年齢を言い訳にできないなと思った。
ハートは十分40アンダーです。
10時からDHレースがスタートした。自分たちの出るハードテールクラスは14:00から。
時間が空くので車に戻り、 シンイチロウがチューブレスレディにするとエキスポ・ブースへと向かう。
PARK TOOLのブースに立ち寄る。
工具はUSE ME! 使わせてもらえるのでとても有難い。
困っていたら、スタッフが助けてくれるユーザーフレンドリーなブース。
チューブレスレディ化に向けて作業開始。
写真では分かりにくいが、このPARK TOOLのホイールを固定する台が秀逸。(WH-1 WHEEL HOLDER)
その名の通り、ホイールを固定する台。 上・斜め・横と固定し、作業ができる。 樹脂のアダプターがあり、12/15/20mmのスルーアクスルやQRに対応。 チューブレス時代の今、あると便利なアイテム。
この固定台と手助けのおかげもあり、チューブレスレディ化も直ぐに完了。
14時までまだまだ時間がある、ブースを見て回ろう
LEZYNEのブースでは気になるライトやCO2システム、BAGが…。
FAT CHANCEのクリスさん。タイタニウムのYO EDDYと。
29×2.60のタイヤがスッポリと収まるアドベンチャーなフレーム。
“FAT CHANCE“ってチャンスが太いってプラスなイメージですが 本当は全く逆の意味なようで、“望み薄・見込み薄”。
FAT CHANCEのフレームを手に入れるのは気長に待たないとダメ、希少価値が高いってことですね。
車の上に載せるルーフトップテントにとても興味がそそられる。
獣や虫から守るためにも、このスタイルが定番なのだろうか。
モーターホームやトレーラーの展示も多く自転車がライフスタイルの一部なのだと改めて感じた。
コロラドから車で陸路はるばる20時間。
45Cのタイヤとフレームバッグを引っさげて。 バイクパッキングにベストなフレーム ROUTT 45
電動ワイヤレスのSRAM AXS(ドロッパーシートポストも)で組まれた BAXTER
ホースはブレーキのみ。見た目がとてもシンプルでスタイリッシュ。
余計なものが無いところが突き詰めるところ機能美だな。
ENVEのブースで立ち話し、DHのレースに出ると言ったら ”Shred!” だなって。 “Shred” FACEBOOKの記事などで良く見かけるようになった単語。何だろうなって聞くと見振り手振りでコーナーをズバッとって。
直訳すると、断片・破片・細かく切るなど。スキーやスノーボードでも使われている言葉。
スイッチバックをズバッズバッと切り返して、コーナーをどれだけズバッと砂けむりを上げられるか!?そんな感じでしょうか。
スタート場所に到着。どうやらレースは30分ほど遅れているようだ。
そうそう。バイクは、Moots Farwell 29インチ。サイズはMサイズ。 29インチの走破性の高さと設置面積の広さで安定感があり、また素直なハンドリング 軽量で言うこと無し、あとは、自分の度胸だけ。
待っていると、MootsやHard tail、タイタニウムか?と声をかけられる。 それしか聞き取れてないときもあるが、大丈夫。
とにかく親指立てて、Good bike!で皆Have a Fun! ハードテールクラスの番が来た。 「ハードテールパーティー」って誰かが叫んだ。 その言葉で、順番待ちしているハードテールな人達が「おぉ」と呼応した。 アメリカ人は何でも、気分を上げて楽しむのが上手いなとつくづく思う。
さぁスタート!(写真は本人ではないです) ギアを2個上げて、ジャンプは控えめに、コーナーは砂けむりを上げてShredだ。
練習時よりもスピードが出て、突っ込みそうになるがなんとか大丈夫。 後半はペダリング区間があり、足がつりそうになりサドルに座りたくなるのを我慢。
大きなミスも無くゴール。
DHハードテール 40オーバー 4位(6人中)でした。
Shredと度胸が足りなかったです。
先にレースを終えていたカノウシンイチロウは、 DHハードテール 30-39 2位(イギリスのMTBメディアGMBNのスタッフ)にコンマ差で優勝! 流石、健在です!!
GIROのパーティーに少し立ち寄り、表彰式に。
こっちに来て思うのは、未舗装のフラットな道が多く、逆に舗装路はギャップが多く、 グラベルバイクやロードバイクもタイヤが太くなっていくのは必然だと感じる。 よりダートに、よりアドベンチャーに。
ルーフトップテントのメーカーのブースにエンドレス・アドベンチャーと書いてあった。 幾つになっても終わることのない冒険。
自然が相手、人ではなく。スポーツではなく、そこが遊びで日常の中に非日常がある。 砂けむりを上げて曲がったり跳ねたり=Shred !!
そんなのがただただ楽しいひと時。 マウンテンバイクはスポーツというよりは、遊びなんだなと。 ワールドカップのDHレースなのに、自転車なのにチェーンが切れて無くなっても勝つ人がいるくらい(笑)
どれだけ速く曲がれたか、砂けむりを上げられたか。その延長にレースがある。 シーオッタークラシックに来て、良い経験をさせてもらい、改めて見つめ直せた。 マウンテンバイクを乗り始めた20数年前も、今も変わらずマイブームは自転車だ。
デュアルスラロームにクロスカントリー、ロードのサーキットレースも盛り上がっており見てみたかったな。 自転車というキーワード一つで、全米から世界中から自転車好きが集まる。 そんなイベント?お祭り?なシーオッタークラシック。
世代も性別も関係なく、Have a fun! を合言葉にみんなが楽しんでいた。
シーオッタークラッシック 2019参戦記