ASSOS 体とバイクとの狭間で 〜サドルの快適さを高めるには?
Between you and the Bike
ある程度の強度でライドをしている間は、快適さを感じなくて当たり前だと考える人もいます。「頑張れ」、「弱さを見せるな」、「辛くて当然」などの言葉を、そんな不快感に包まれているときに投げかけられるときも。これ以上速く、遠くへ、あるいは激しく走りたくないと感じていても、疲れた体を動かし続けるなら、やはり不快感には耐えなくてはならないのかもしれません。
しかし、そのような「耐えてこそ」という考え方は、サドルの快適さという一般的な概念にも及ぶようになりました。これは、今もこれからも存在しない、見当違いの思い込みです。多くの人がそう思い込んでしまっている中、ASSOSは立ち上がり、異議を唱えていきます。
ASSOSにとって、サドルの不快感をなくすというのは最重要課題です。
今年初め、私たちは世界的に有名なバイクフィッターであり生体力学の専門家であるロッテ・クラウスをASSOS Audienceに招き、講演してもらいました。ロッテはあらゆるレベルのライダーと関わり、サドルの快適さを最適化して彼らのパフォーマンスを高める専門家として、生体力学の研究やサドルのカスタムに定評のあるgebioMized社と協力して働いています。
15年前に設立された同社は、サイクリング業界の大手企業の多くが製品開発のために用いる圧力マッピング装置を作製する企業です。
ハンドルバーが低過ぎるとはどれぐらいの高さなのか、あるいは正しいサドルはどう選ぶのかなど、体とバイクとの接触点の重要性に関しては、ロッテの知識はまず誰にも負けません。
そして彼女の意見として、ショーツはその重要性の中でも不可欠な要素です。
バイクフィット
最初に、バイクを体に正しくフィットさせなければなりません。これには、サドルの高さやハンドルバーの傾きなど、あらゆる部位の位置が含まれます。バイクとのすべての接触点の位置は、乗車時の姿勢の見た目の良さではなく、あなたの体に合わせましょう。ASSOSは圧力マッピングや動作解析を用いて位置の基準を記録し、変更を加え、調整していきます。バイクフィッティングは科学に支えられ、そこには数多くの考え方が存在していますが、データや数値を頼ることで、より良いフィットを実現できると私たちは知っています。
万能な解決策はなく、優れたバイクフィッティングに投資しなければなりません。経験豊富で科学的な分析を行えるフィッターを探し、彼らの意見を開始点として、走行時の快適性を改善させましょう。
バイクフィッティングに投資できない場合、自分自身でも乗車姿勢を改善できます。データの扱いは基本的に同じですが、正確さはやや失われるでしょう。サドルの高さや位置を一度に少しずつ変えて、乗り心地を確かめます。より時間がかかり、その違いを感じ取るにはある程度の敏感さが求められますが、このようにすれば自分だけでフィッティングを行うことができます。
1 —スタート —
サドルの高さは、次の方法で大まかに決めます。サドルに座り、ペダルに片足を乗せて下死点に移動させ、かかとがペダルから離れる寸前までサドルの高さを上げましょう。
どなたかにあなたの走る姿を観察してもらいましょう。腰が過度に揺れたり動いたりしていたら、サドルの位置が高過ぎです。サドルの高さが不適切なため、かかとが下がっていたり、つま先が伸びていたりしませんか?
3 — 徐々に煮詰めていく —
高さが大まかに決まったら、上下に微調整していきます。最初の高さ(クランクからサドルレール最下部までのシートチューブに沿った長さ)を記録しておき、調整ごとの差をメモしましょう。
サドルとショーツを選ぶ
バイクフィットが終わったら、バイクと体との間で最も広い面積で触れ合うサドルとショーツを選びます。
前者はバイクと、後者は体と繋がっており、この2つが走行中の快適性を大きく左右させます。
まず、柔らかいサドルと固いサドルのそれぞれのニーズを解説しましょう。
シティーバイクなどに見られる柔らかいサドルは、インサート付きのショーツを使わない前提で設計されています。これは、ショーツの効果を十分に補えるほどサドルが変形して衝撃を吸収できるためです。
しかし、パフォーマンスを重視する場合、この変形がパワーの損失を招きます。その場合は変形量の少ない固めのサドルを選ぶと、パワーを失う代わりにペダルに伝えることができます。固いサドルはパッド付きのショーツが必要になり、だからこそ真剣なサイクリストはよく知られたあの特徴的な格好をしているのです。
ショーツを選ぶ際は、十分な固さがありながら、ライドを途中で諦めなくて済む適度なクッション性を持つ専用形状のフォームを備えた高品質のインサートを採用しているものを探しましょう。
ASSOSのテストでは、安価なショーツと高価なショーツに著しく大きな差があることが判明しています。より高価なものの方が、快適さとサポート性に優れている傾向があります。しかし、私たちが本当に認識させられたその差は、ディテールです。
ビブの太めのショルダーストラップは肩への圧迫を減らし、より良い乗車姿勢を可能にします。少ない縫い目で作られているため、より長時間のライドで生じがちな擦れをより狭い範囲に抑えることができます。生地は体にピタッと添い、伸び縮みするため、インサートが設計通りの位置からずれません。また、より高価なショーツは切りっぱなしのテキスタイルを用いることが多く、リンパ節の流れを最良の状態に保ちます。
サドルは着目すべき点が数多くありますが、カットアウトの有無、広めまたは狭めの幅、固いといってもクッション性はあるのかプラスチックのようにカチカチなのかなど、それぞれがもたらすメリットは結局のところ個人的な好み次第です。サドルの座り心地は実際に使ってみる必要があるのは明らかで、対するショーツはライダーの体に合わせることができます。
あなたが楽しむカテゴリーを分析する
ロードレース、マウンテンバイク、タイムトライアル、トライアスロンなど、あなたが楽しむライドの種類は、サドルの快適さをどう認識するべきかに影響を与えます。これは、それぞれのカテゴリーで使うバイクが異なり、つまりは乗車姿勢や需要が異なるためです。
タイムトライアルは空力性能の最適化がすべてで、最高の快適性を得るために特殊なバイクフィットやサドルが用いられます。反対に、マウンテンバイクは荒れた地形で上半身をより立たせて走ります。
繰り返しになりますが、あなたの乗車姿勢、サドル、そして当然のことながらサイクリングショーツの選択には、実に多くのことが求められるのです。
あなたの乗り方を分析する
最後に、位置決めに施した微調整の効果を最大限に引き出すポイントは、自分自身の走り方を知ることです。これは、長距離走行時やイベントでの走りという意味ではなく、サドルの座り方を知る、ということ。
女性により一般的となるサドルの前側に座る位置は、圧迫する恐れがあり、前傾姿勢過ぎるフィットによって生じる場合が多く、体幹が弱いとより悪化することがあります。この問題を解決するには、日々の運動メニューに体幹を鍛えるトレーニングを追加すると良いでしょう
サドルの後ろに座る姿勢は坐骨に痛みが生じやすく、これは股関節、ハムストリングおよびまたは弱い体幹の柔軟性の欠如が原因です。やはりこの問題も、体幹のトレーニングで軽減することができます。
サドル表面の適切な範囲に荷重をかけ、体重をできる限り広い面積に分散させるようにしましょう
サドルに快適に座るためのASSOSのガイド
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