元?BMXレーサー 土井 昭 SDA王滝100km 3度目の挑戦 VOL.6

スタート直前編

天候は曇り、気温はGPSの表示で13℃。湿度が高く比較的暖かい。天気予報では午後から雨が降りそうだがレインウェアは持たない。

今回は100kmの部733名、全クラス入れると1300名以上がエントリー。
過酷なレースなのだが人気のイベントだ。

スタート位置は7列目50番辺り。この位置をキープできるか?
スタート数分前になると王滝名物のご祈祷が行われる。気持ちを静め参加者全員の無事を祈る。1分前になるとチームのみんなで気持ちを高め合う。

 

ここで今回の作戦

1. 前半から攻め気味に走る
2. 膝や腰が故障しにくいようにフォームに気を付ける
3. 休憩はなるべくしない
4. レース中にも進化できるように心掛ける
5. ラストのヒルクライムで勝負をかける
6. 絶対に最後まで力を出し切る

目標としては前回の成績を上回るために(前回は6時間4分125位)6時間切り100位以内が目標。ただし前回よりもコースの強度がかなり高そうなのでタイムの更新は難しそうだ。最近は体力を使い切る前に膝が故障しているのでいかに故障をごまかしつつ速く走るのがポイントとなる。

 

抜き合いになったスタートからCP1まで

いよいよスタート10秒前のカウントダウンが始まる。特に緊張することもなくゆったりした気持ちで待つ。
「・・・5,4,3,2,1、プォ~~~ン」いよいよ約700台のMTBが一斉にスタート!
#土井vs増田vs加納 のバトルが始まった!増田と王滝では1勝1敗、絶対に負けたくない!スタートから圧倒的に勝ってやる!

後ろを振り返ると約700台の長蛇の列で迫力がある。最初の数kmは先導車に誘導されてのパレード走行。左の方に位置取りし前が空いていたのでスルスルと上がると2列目まで来てしまった。暫定的にはtop10くらいの位置で目の前は招待選手達。(笑)
パレード走行とはいえ時速30kmほど出ているので風の抵抗を考え前過ぎると思い3列目に下がる。

いよいよダートの林道に入り先導車がクラクションの合図とともに加速していき本格的にスタート!先頭集団は先導車を追いかけるように加速し消えていく。さすがに着いていくと足がもたないので自分のペースで走る。

CP1までは標高890mからスタートし最高で1600mを超える。いきなり山一つ越えるような上りだがここでは体のリズムを作りたい。無理はせず、しかしテンポよく登るが上りは苦手なので順位を落とす。DTCメンバー内では土井、増田、加納、佐々木、井関の順。少し足が重い感じがするが先は長いので焦らない。

 

突然の抜き合い

ここからはしばらく3人で抜き合いになる。息を切らし自分なりには割とハイペースで登っていたが一つ目の上り後半で増田に追い越される。「今回はちゃんと声かけて抜きますね~。」と笑顔だ。ポーカーフェイスか?早速駆け引きが始まっているのかもしれないが気にしない。すぐに背中が見えなくなってしまい作戦とは違う展開になったが自分のペースを信じる。

 

一つ目のピークに到達しジェルを補給すると得意のダウンヒルへ。早速パンクをしているライダーがちらほらいるが自分は尖った石を交わしながら速く走ることに集中する。このときまさかの…。

 

他のライダーとは上りで抜かされ下りで抜き返す…いつもの流れだが下りの途中で「土井さ~ん、楽しいっすね~。」と笑顔の加納が追い付いてきた。自分は下りで追い越されることはほとんどないがさすがダウンヒル界でハードテイルの神と呼ばれた男は速い! 加納「そういえばさっき増田がパンクしてましたね~」と超笑顔。
どうやら数名いたパンク者の中に増田がいたようだ。 あとで増田に聞くとこちらが追い越したのは知っていたようで黙って追い越したと思っていたらしい。おそらく前回の駆け引きの応酬のように思ったんだろうが今回は本当に気付いてない。いや本当に!(笑)

 

下りで加納の走りを見るとやはり速い!…が、なんてワガママなライン取りで走るんや!とツッコミたくなるような走りをしている。
王滝では軽量タイヤでガレたコースを走るので尖った石を避けながら走るのがセオリー。しかし加納は「うひょ~!」と最速ラインで石を蹴散らせながらカッ飛ばしていく。
蹴散らせた石が自分の方に転がってくるので距離を取り 「あれはさすがにパンクするやろな~」そう思い見送る。

再び上りに入ると加納がスローダウン。軽いパンクをして少しエアーが漏れたらしい。そりゃ、あの走りじゃそうなるだろう(笑)
上りで再び加納が追い付いてくる。やはり軽量級は上りも速いようだ。
加納「CP1まで余裕ですね~。」
土井「えっ?う、うん…。」
あまりに加納が余裕の笑顔で言うので少し引いてしまった。(笑) 自分は心拍も高くあまり余裕がなかったので初挑戦の加納の可能性(ダジャレではない)に怯えていたのかもしれない…。

 

再び2人同時に下りへ突入。お互い前のライダーをどんどん抜いていく。そしてついにワガママラインまっしぐらな加納がやらかした!自分の目の前で大きく尖った石をスパッと後輪で踏みつけた!
加納「あ~、やってしまった~。」
はい、なるべくしてなったパンクだ。さらば加納!彼は今回はハンドポンプは持たずにCO2のボンベ2本とチューブ1本だけしか持っていないがゴールできるのか?
恐らく加納はしっかりとパンクしてそうなのですぐには追い付いてこないだろう。しかしこの時点で増田がどうかは分からない。

次回はついにレース編。

 

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