ASSOS そびえ立つ松の木の間に延びる美しいロード

世界クラスのサイクリングの目的地として徐々に認識されるようになったスペイン・マドリードのノルテ山脈にあるロソヤバレーは、起伏に富んだ地形、無数の峠道、とても綺麗に舗装された路面面で各地からライダーを集め続けています

ノルテ山脈は完璧な舗装路、広範囲に渡る峠道、真っ赤に燃える秋色が有名のようで、ブエルタ・ア・エスパーニャで訪れたときは、不毛で神秘的な景色もあれば、草木が青々と生命力に満ちている景色もあるなど、容赦のない風景を垣間見ることができました。

マドリッドから北へちょうど1時間。ASSOS製品のいくつかは、おとぎ話に出てくるようなこれらの道路で着るのにぴったりです。FW20のUMA GT コレクションの最終実走テストでは、キノコを探して落ち葉の上を歩き回る人たちに見守られながら、滑らかな舗装路を駆け抜けるだろうと予想していました。

元プロのサイクリストであり、ワールドツアーでBMC Racing チーム、CCC プロチーム、そしてスペインのナショナルカラーを着用していたときの世界チャンピオンであるバルベルデのサポート役として働いていたオーシー・マーティンは、ASSOSと馴染み深い友人です。彼女は地元の道を案内してくれました。

マドリードを拠点にするオーシーは、ほとんどの時間をライドに割いているため、彼女のルートに関する豊富な知識を分けてもらわないわけにはいきませんでした。

1日目のルート: 63km, 1,300m

長い登り坂が2度現れる、美しく適度な強度の周回路。M-604号線でロソヤを出ると、すぐにカネンシアに到着します。M-629号線との合流地点から14kmの登り坂が始まり、その区間は木の下を終始走ることになります。頂上から、次の峠が始まるミラフローレス・デ・ラ・シエラまで下ります。プエルト・デ・ラ・モルクエラは、マドリード山脈で最も過酷な峠。そのより過酷な側から近づくことになり、勾配は7から10%です。少し下ると、この山脈一帯で最も重要な街の一つであり、いくつものハイキング道が始まるラスカフリアに到着します。暑い日は、M-604号線でロソヤに戻る前にロソヤ川でひと泳ぎすると良いでしょう。

2日目のルート: 130km, 2,400m

このルートを走るなら、秋が最適。2日目は、マドリード山脈の反対側にあるより知られていないルートへ。M-604号線でロソヤを離れ、A1に向かいます。ハイウェイに到達する前に、M-634号線をガルガンティージャ・デル・ロソヤへ左に曲がります。サン・マメス、ビジャビエハ、ラ・セルナ、マダルコスといった街を、静かな道路で通り抜けます。マダルコスを過ぎたら、M-139号線をモンテホ・デ・ラ・シエラへ向かいます。

これらは、この過酷な自然環境に耐えられる質素な街です。次に、秋になると赤や銅色へと見事に変わることで知られる、おとぎ話に出てくるような森、ハヤエドを通ります。そこから5kmほどエル・カルドソを登ります。勾配12から14%の急坂がいくつか出てきます。下るとそのままイルエラに出ることができます。ここは、山脈の厳しい冬に耐えるための特徴的な外観や黒いスレートの建築物が立ち並ぶ、この山脈で最も美しい町の一つです。M-130号線をしばらく走り、M-134号線に出てラ・プエブラに向かいます。私たちは11kmの登り坂のうち、より過酷な(でも距離が短い)カテゴリー1級の方を選びました。シエラ・デル・リンコンの人を寄せ付けない景色を眺めるだけでも価値があります。

次に、観光客やサイクリストを迎え入れる雰囲気が漂い、黒のスレートの美しい建築物のあるラ・プエブラへ下ります。ロブレディージョ・デ・ラ・ハラ方面に向かうのは、起伏に富んだ曲がりくねった舗装路一本のみ。途中ではハゲワシやワシ、鹿などを見ることができるかもしれません。ロブレディージョを過ぎたら、ロソヤへと戻る道につながるM-135号線に出るまで進み続けます。

オーシーにとって、これはノルテ山脈の地形を存分に楽しめる獲得標高2,160mのルートです。

3日目のルート: 103km, 1,700m

1日目と同じルートへ出て、カネンシアを登ってから素晴らしい下りをもう一度楽しみましょう。

ミラフローレス・デ・ラ・シエラに出たら、M-611号線をソト・デル・レアル へ向かいます(ここでコーヒーを飲めば、マドリッドのサイクリングシーンの有名人に出くわすことも)。ここから、M-608号線を13世紀の城が残された街マンサナレス・エル・レアルへと向かうと、ノルテ山脈で最も伝説的な峠であるナバセラダの麓の街ボアロに出ます。このカテゴリー1級の峠は、ナバセラダ・スキーリゾートのある海抜1,900mの高原まで程よい勾配で続きます。

下りに備え、ジャケットを必ず持って行きましょう。高くそびえ立つ松の木と息をのむほど美しい景色から、ドロミティにいると錯覚するかもしれません。ラスカフリアとロソヤまでのんびり下ると、このルートは終了です。

簡潔に言うならば、タフながら魅力的なルートです。

4日目のルート: 103km, 1,800m

この地域で最も美しい峠の一つ、標高1,773mまで14km登るプエルト・デ・ナバフリアは、シクロロッジの真正面から始まります。

交通量の少なさと素晴らしい景色を考えれば、ライダーに人気があるのは当然のこと。高度に応じて植生が変わるこの道では、二度と同じ景色の中を走ることはありません。秋のナバフリアの登りは、どこを見渡しても燃えるような赤が目に飛び込んできます。ナバフリアを出てN-110号線に従うと、曲がりくねった道がトレカバジェロスまで続いており、セゴビアで最も壮観な街の一つ、ラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソに到着します。計り知れないほどの文化があり、一年中観光客で賑わう街です。そこからCL-601号線に沿ってバルサインまで行ったら、暑い日であれば川で体を冷やしてからナバセラダ峠の登りに備えるのがオーシーのおすすめです。

こちら側の登りは前日のルートより過酷で、シエテ・レブエルタスと呼ばれる7つのコーナーが有名です。頂上からコトスを通ってラスカフリアまで下り、ロソヤのシクロロッジでお腹いっぱいまで食べて一日を終えましょう。

5日目のルート: 200km, 4,000m

3つの地域と文化が詰まった、美しいルートです。ロソヤを出たら、ガルガンティージャ、ナバレドンダ、サン・マメス、ビジャビエハを抜け、カルドソとオルカホへ向かいます。2日目のルートと似ていますが、グアダラハラ州までGU-187号線に従い、「グアダラハラの黒い村」の文化遺産の一部である黒い建築物の並ぶ典型的なグアダラハラの街を抜けます。

リアサ方面へ左折し、綺麗に舗装された名もなき道を、マドリード山脈の麓の山並みであるリアサセボジェラ山に向かって登ります。この区間では、名前が付いていないものの過酷な登りが終始続きますが、ハイエド・デ・ラ・ペドロサの森の美しい光景が苦しみを和らげてくれるはずです。

 

SG-911号線を走ると、石造りの建築物で知られた観光名所のセプルベダに出ます。休息日にはカヤックを楽しめます。次に訪れるのはマドリード州で重要な街の一つ、ペドラサ。そこからN-110号線に従うとナバフリアの麓に出て、より過酷ながら短い登りがセゴビアまで続きます。ロソヤまでのんびり下ってライドを終えましょう。

行き方:
ライドにぴったりのこの地域は、スペインの主要空港があるマドリードから北へちょうど1時間。また、高速鉄道でも訪れることができます。現地に到着したらレンタカーで向かいましょう。

宿泊:
私たちは、サイクリストを大歓迎してくれる、ロソヤのシクロロッジ・エル・ネベロを拠点としました。

登り坂:
エル・カルドソ (1,358m)、ラ・イルエラ (1,478m)、カネンシア (1,524m)、ラ・プエブラ (1,636m)、ナバフリア (1,773m)、モルクエラ (1,796m)、コトス (1,830m)、ナバセラダ (1,880m)

食事:
季節ごとの食材を大切にするこの地域では、今の時期は地元のキノコを使った料理がメニューに載っています。今までに食べたことのあるどのキノコとも異なる風味を楽しめるでしょう。

ノルテ山脈のライドに欠かせないキット

 

 

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